KIITSU 鈴木基一展 @サントリー美術館
2016.09.24 Saturday
こんにちは。sumiiro です。
突然ですが、久々に美術館に行ってまいりました!ので、今日はその話を少し。
サントリー美術館にて現在開催中(〜10月30日)の、『KIITSU』展です。
鈴木基一は、江戸時代後期に活躍した江戸琳派の画家です。
琳派というと、俵屋宗達・尾形光琳をまず思い浮かべますよね。
鈴木基一は尾形光琳から時代を下ること100年、江戸後期に琳派の再興をはかった酒井抱一の弟子にあたります。
会場には『光琳百図』という琳派の教本というべきデザイン画集も展示されていました。
酒井抱一と共に基一も編纂にも携わっていたそうです。
実際に光琳と抱一・基一の活動期間が重なることはなかったわけですが、
光琳の様式を熱心に学び、その伝統を受け継ごうとしていたことがうかがえます。
(↑展示会パンフレット)
鈴木基一というと、まず朝顔の屏風絵が思い浮かびますね。
正直に言うと恥ずかしながら、むしろ他に作品が思い浮かばなかった私です。
しかし、今回の展示会で多くに基一作品を見ることができ、あらためて強く感銘を受けました。
はじめて実物を目にした朝顔図屏風も勿論圧巻でしたが、
萩や椿、ケヤキ、藤など本当にさまざまな植物が繊細に清々しく描かれていました。
あと鶴!群鶴図屏風も!なんと形容してよいかわかりませんが、静かな迫力に吸い寄せられそうで。
本当にどの作品も素晴らしかったです。
数々の作品が一堂に介するそこには、気持ちの良い「洗練」というものがありました。
丹精こめた、誇り高いプロの仕事が発する空気のようなものを感じます。
この人は、本当に目覚ましい活躍をした当世一のデザイナーだったのであろうことが、ひしひしと伝わってきますね。
こんな屏風や掛け軸、扇子に囲まれた当時の方の生活は一体どんなだったのかと、そんな想像も膨らみます。
芸術の秋のお出かけに、是非いかがでしょうか?
見ごたえ十分・美しさ&清々しさ抜群で本当におすすめですよ!
【公式ページ】http://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/2016_4/index.html
それではまた!