シルバークロスとセーム革の違い その1

2015.08.09 Sunday

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    シルバーのお手入れ用品の売り場にいくと、たいていこの二つは並んであります。
    いざ、買おうと思って意気揚々と向かったのに、はたと戸惑ったことはありませんか?
    どっちがいいのかな?なにが違うのかな??
    そんなときのために、今日はその違いと使い方についてご紹介したいと思います。

    まずはセーム革について。
    お店(東急ハンズやネットなど)で探すと見つかるのがこちらでしょう。

     
    左:HARP / 右:レザックス

    セーム革は天然皮革を、拭きものとして加工したやわらかい革です。
    人工素材とは違って繊維組織が細かく繊細で、油脂分・手垢などの汚れの吸収・除去に最適な素材です。
    「日々のお手入れのお供に」、キャッチフレーズはまさにこれにつきます。
    ジュエリーを外した後、セーム革で乾拭きしていただきますと、汗や皮脂汚れを取り除くことが出来、
    つや出し・変色防止に役立ちます。(汗や汚れをそのままにしておきますと、くもり・変色の原因となります)
    その他時計やメガネ、カメラなどのお手入れにもお使いいただけます。
    たいていの、何か白っぽくなったなあ、と感じる汚れは皮脂汚れですので、これで簡単にきれいになりますよ!
    その一拭きをしていただくだけで、だいぶ違ってきますので、是非習慣づけていただければと思います。
    (※時間が経過しているとセーム革だけできれいにするのは難しくなります)

    「セーム革」と表示のあるものであれば、性能としては大体同じだと思います。
    ただ厚みなどに違いがあり、しっかりめ(厚い)かやわらかめ(薄い)かの違いですので、
    用途・お好みでお選びいただければ良いと思います。
    ちなみに sumiiro で初回のお客様にプレゼントさせていただいているのは、右のレザックス・馬蹄印の
    セーム革です。
    こちらは薄手でやわらかく、扱いやすいので、ジュエリーのように小さなものの日々のお手入れに最適だと思います。
    左のHARPセーム革は厚手でしっかりとしていて、どちらかというと、職人好みかもしれません。
    ジュエリー製作の現場でもセーム革は活用されているんですよ!

    そして、本日のお題・シルバークロスとの最大の違いは、
    セーム革は研磨成分を含まない、という点です。
    はじめにもお伝えしましたとおり、セーム革は天然皮革をなめしてやわらかくしたもの、です。
    そのため、削る(研磨する)という性能はありません。あくまで汚れを吸着・除去するものなんです。
    ですので、すでに変色をしているものをきれいにする、ということは出来ません。
    これが「日々のお手入れに」といわれる所以です。
    逆に、研磨成分が入っていないため、宝石がついたジュエリーのお手入れにも使うことができます。
    セーム革で拭いていても、クロス類とは違って宝石が傷つくことはありません。
    特にダイヤモンドなどは親油性があるために皮脂汚れが付きやすいので、セーム革でのお手入れがおすすめですよ。
    ※きれいなセーム革を使ってくださいね。


    まとめますと、
    セーム革は
    ・天然皮革
    ・着用後ごとなど、日々のお手入れに最適
    ・皮脂汚れを取り除く
    ・研磨成分は入っていない

    というところでしょうか。とにかく、一枚はもっていたい、そんな品物ですね。
    シルバークロスについては次回ご紹介しましょう。

    それではまた!



    sumiiro



     
    コメント
    はじめまして。セーム革について質問です!
    先日、ハープのセーム革をはじめて購入し、ネックレスチェーンを拭いていたのですが、ポロポロ革が落ちてきて指にもついてしまうのです…(-_-;)

    私の磨き方が悪いのか、そういうものなのかわからず…なるべく優しく拭いてるんですが、終わったあと机の上に革のかす?が落ちてます。

    いい拭き方がありましたら教えていただきたいです!
    いきなりすみませんでしたm(__)m
    • by はな
    • 2016/05/17 9:05 PM
    はな さん


    はじめまして。sumiiro です。
    当ブログをお読みいただき、ありがとうございます!


    チェーンのお手入れについてお悩みなのですね。
    はなさんのお話を受けまして、チェーンの拭き方については、別途記事にさせていただくことにしました。
    よろしければ是非そちらをご覧ください。


    ただ、はなさんは、なるべく優しく拭いていただいているということですので、拭き方のせいとも限らない気もします。
    この現象について私なりに考えてみましてので、以下ちょっと長いですが、書き上げてみますのでご参考にしていただければ幸いです。



    まず、セーム革でネックレスを拭いていて、革がポロポロ落ちてくる、という経験は正直私は今までのところはないんですね。

    ただ、セーム革は天然革ですので、例えば同じメーカーの同じ製品でも多少個体差があります。
    ちょっとかためのときもあれば、やわらかめのときもあり。また多少毛羽立ち気味のものもあったりするのも確かです。
    もしかしたらお使いのものが、その傾向の強いセーム革なのかもしれません。


    しかし、ずっと毎回ポロポロしてくる状態が続くのであれば、それはチェーン側に要因があるのかもしれません。
    たとえば、コマの四角いタイプ・ボックスタイプのチェーンや、デザインチェーンなどで、比較的エッジのあるタイプのチェーンの場合、
    まれに部分的に、意図せず想定以上に角が立ってしまっている状態の場合があります。
    拭くたびに、その突起部分が引っかかってしまい、やわらかいセーム革をえぐってしまっているのかもしれません。

    他にも、一部のチェーンパーツの閉じているべき箇所が開きかけていたり、
    あるいは石が留まっている部分のパーツに隙間があったりしても、同様に引っかかりの原因になります。
    0.1mm単位レベルのごく細かなことではありますが、セーム革にダメージを与えるには十分な要因になりえます。

    どういったタイプのチェーンをお使いなのかも存じ上げずに言っておりますので、見当違いの可能性もありますが、
    一度ネックレスの状態を点検されてみるのも良いかもしれませんね。

    また、逆に他のジュエリー(リングなど)のお手入れをしてみて、セーム革がどのようになるのかを試されて見るのも良いかもしれません。
    同じようにポロポロなってしまうのであれば、セーム革の問題かもしれません。


    推論ばかりで申し訳ないですが、考えうるのはこのくらいでしょうか。
    お役に立てましたかどうかわかりませんが、
    また何かありましたら可能な限りでお応えしたいと思いますので、どうぞお気軽にご相談ください。

    もしご希望があればお写真を送っていただいて、ご相談いただくこともできますので、
    その際は下記アドレスまでご連絡ください。
    ※もちろん写真だけでは限界もありますので、その点はご了承ください。

    info@sumiiro.jp


    それでは、
    今後ともsumiiroと当ブログを、どうぞよろしくお願い致します!

    • by sumiiro
    • 2016/05/18 9:53 PM
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