円山応挙展 @根津美術館

2016.11.20 Sunday

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    こんにちは。sumiiroです。

     

    日に日に秋から冬へ季節が移りつつ、

    紅葉が鮮やかに街中を彩っている今日この頃ですが、

    皆さまいかがお過ごしですか?

     

    私はこのほど久しぶりに、根津美術館へ行って参りました!

    ので、今日はその話を少し。

     

     

     

    少し前に改装に入られて、それからしばらく行ってなかったなあ、と思っていたら、

    気がつけば現在の建物に改装されてからすでに6年経っているという衝撃(!)を受けつつ。

     

    ともあれ、新しい根津美術館に新鮮な気分で訪れました。

    気になっていた『円山応挙』展が現在開催中です。

    近頃こうした展覧会は驚くほど盛況で、ちょっとたじろいでしまうくらいですが、

    今回は私にしては早い時間にたどり着けたので、十分ゆっくり観ることが出来てちょっとほくほくした気分です。

     

    円山応挙は18世紀江戸中期〜後期に活躍した画家です。

    〜「写生」を超えて〜というサブタイトルにもあるように、動植物を写生的に描いた作風で知られます。

    これまで私の中ではウサギの絵の印象が強くありましたが、実際のところ、

    今回展覧会のようにメインで大きく取り上げられ、たくさんの応挙作品を目にしたのは初めてでした。

     

     

    まず感じたのは、「屏風絵」の威力。

    これまでもいろいろな屏風絵を見たことはありますし、

    つづら折りという独特の構造ゆえの奥行きが云々、ということは知ってはいましたが、

    今回あらためて、それを強く感じました。

    『雨竹風竹図屏風』の、特に左隻を斜めから見たときの奥行き感は、

    本当に空気感を感じるくらい、率直にすごかったですし、幻想的でもありました。

    思わず行ったり来たりして何度も眺めてしまいました。

     

    また、同室に展示されていた『雪松図屏風』も圧巻です。

    ちょっと離れて正面から見たときに広がる、雪景色は鮮烈な印象です。

    静かで、でも何か力強く、明るくもあるような。

    雪を描いた日本画は他にも多くありますが、そのイメージとは一味違った独特の世界観を感じました。

     

     

    そして、「写生」の清々しい美しさ。

    『写生図巻』もまた、圧巻というより他ないです。

    この巻物全部広げて見てみたい!そんな風に思えるほど、見ごたえがありました。

    応挙の目に映る、生き物・植物の記録。

    表も裏も、何一つもらさず自然を写し取りたい、焼き付けたいと思ったのかもしれません。

    丁寧で正確な描写は本当に図鑑のようでもあり、その観察眼と熱量に感服です。

     

    こうした写生をもとに描かれた作品はとても洗練されていながら、

    確かに写生を超えて、自由でいきいきとした空気をまとっているようで。

    さわやかな生命力があるような、そんな心地良さのある作品の数々でした。

     

     

    ...なんだかつらつらと、すっかり長い感想文になってしまって恐縮ですが、

    皆さんも実物をご覧になったら、きっと感じるものがあると思います。

    是非、秋のお出かけに行かれてみてはいかがでしょうか?

     

     

    そうそう。もし行かれたら忘れずに庭園も是非ご覧ください!

    今の時期は紅葉も本当に見事ですし、園内に点在する石仏も見逃せません。

     

    私も気ままに(適当に)園内を散策しておりましたら、突然あらわれました、こちらの半跏思惟像。

    本当にさりげなく、野ざらしでこうしていらっしゃるのですが、

    はっとするくらいきれい。ですよね。

    思いがけない出会いに、心洗われたような気持ちになりました。

    また、こちらの仏さまにも会いに行きたいなと思います。

     

     

     

     

     

    それでは、また!

     

     

    sumiiro

     

     

     

     

    KIITSU 鈴木基一展 @サントリー美術館

    2016.09.24 Saturday

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      こんにちは。sumiiro です。

       

      突然ですが、久々に美術館に行ってまいりました!ので、今日はその話を少し。

       

       

      サントリー美術館にて現在開催中(〜10月30日)の、『KIITSU』展です。

       

      鈴木基一は、江戸時代後期に活躍した江戸琳派の画家です。

      琳派というと、俵屋宗達・尾形光琳をまず思い浮かべますよね。

      鈴木基一は尾形光琳から時代を下ること100年、江戸後期に琳派の再興をはかった酒井抱一の弟子にあたります。

       

      会場には『光琳百図』という琳派の教本というべきデザイン画集も展示されていました。

      酒井抱一と共に基一も編纂にも携わっていたそうです。

      実際に光琳と抱一・基一の活動期間が重なることはなかったわけですが、

      光琳の様式を熱心に学び、その伝統を受け継ごうとしていたことがうかがえます。

       

      (↑展示会パンフレット)

       

      鈴木基一というと、まず朝顔の屏風絵が思い浮かびますね。

      正直に言うと恥ずかしながら、むしろ他に作品が思い浮かばなかった私です。

      しかし、今回の展示会で多くに基一作品を見ることができ、あらためて強く感銘を受けました。

       

      はじめて実物を目にした朝顔図屏風も勿論圧巻でしたが、

      萩や椿、ケヤキ、藤など本当にさまざまな植物が繊細に清々しく描かれていました。

      あと鶴!群鶴図屏風も!なんと形容してよいかわかりませんが、静かな迫力に吸い寄せられそうで。

      本当にどの作品も素晴らしかったです。

       

      数々の作品が一堂に介するそこには、気持ちの良い「洗練」というものがありました。

      丹精こめた、誇り高いプロの仕事が発する空気のようなものを感じます。

      この人は、本当に目覚ましい活躍をした当世一のデザイナーだったのであろうことが、ひしひしと伝わってきますね。

       

      こんな屏風や掛け軸、扇子に囲まれた当時の方の生活は一体どんなだったのかと、そんな想像も膨らみます。

       

       

      芸術の秋のお出かけに、是非いかがでしょうか?

      見ごたえ十分・美しさ&清々しさ抜群で本当におすすめですよ!

      【公式ページ】http://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/2016_4/index.html

       

       

      それではまた!

       

       

      sumiiro

       

       

      1周年!

      2016.06.15 Wednesday

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        こんにちは。sumiiro です。

        と、名乗りはじめて当ブログをスタートして、今日でちょうど1年!
        早いようで、濃すぎる1年で、だいぶ感慨深いですね。

        sumiiro として活動していこうとしながらも、まだどこにも誰にも、なにも見せられずにいるなか、
        ようやくはじめてのネット販売!
        に乗り出す前に、まずブログで「何かを発信する」ということを経験していこう。
        そんな思いではじめたのでした。

        それまでは、何者でもない自分がわざわざ何かに言及することに躊躇いもありましたし、
        誰かに何かを発信するということに、特に興味もなく、むしろ気が進まない方でした。

        でも、自分がこだわりをもって、よいと思うものを追い求めて何かをつくったなら、
        つくったものを誰かに見てもらいたい。
        自分のつくったものを誰かが気に入ってくれたら、喜んでくれたなら、嬉しい。
        誰かと誰かをつなぐものづくりが出来たら、ものづくりで誰かの役に立てたなら、最高。

        そう思うなら、発信しないことにははじまりませんよね。
        そんなことに、やってみてはじめて気づきました。
        誰かに伝えようとすることは、自分のなかをクリアにすることでもあるんですね。
        いま自分がこう思っている、ということを自覚する。そんな作業でもあります。


        なにかを誰かに、買ってもらおうを思うなら、大事なお金を出してまで欲しいと思ってもらいたいなら、
        そのなにかが、いいものであることは当然で、
        いいものなのに売れないなんてことはごまんとあって、
        いい、というその良さを伝えなければ何もはじまらない。
        待っていて見つけてもらえるなんて思っていてはいけない。

        いろいろなビジネス書やらセミナーやらでも、総じて同じようなことが叫ばれています。
        私も常にそう肝に銘じて向き合ってきました。

        「いいものであることは当然」
        当たり前のことですが、重く刺さる言葉です。
        いいものでないなんてことはありえない。
        当然のごとく、常にいいものだけを届ける。そのために最善をつくす。これがスタートラインで、

        「いいものなのに売れない」
        というハードルを、その良さ・魅力を伝えるという努力で乗り越えていく。
        この両方を忘れずに、次の1年もまた精進です!


        ブログに続いて、ネットでの販売をはじめてから、来月でちょうど1年を迎えます。
        当ブログでも度々sumiiroの新作案内などをさせてもらっていますね。

        もちろん今後もそうしていくつもりですが、
        同時に、ジュエリーづくりに携わる者として、シルバーを扱う者として、
        今後もジュエリーの豆知識?や取り扱いなどについて、そしてシルバーという素材について、
        皆さまのお役に立てるような記事も書いていきたいと思っています。
        私自身もまだまだ日々勉強中の身ではありますが、どれか一つでも何か役に立てたなら嬉しく思います。

        とりわけ日本では、銀は変色しやすい性質が敬遠され、
        あるいは他の貴金属の代用品かのような位置づけがされるなどしがちですが、
        より多くに皆さまに銀本来の魅力を伝えていけるよう、
        そして皆さまが日々、気軽に楽しくシルバージュエリーを楽しんでいただけるよう、
        シルバージュエリーブランド・sumiiiro として、今後とも努めて参りたいと思います。


        いつも読んでくださっている皆様に心から感謝しつつ。
        これからもどうぞよろしくお願い致します。

         

        こちらは近所の公園に咲く紫陽花。
        季節の花がそこかしこに気付けば咲いている、そんなこの街にも愛着がわいています。


        それではまた!


        sumiiro
         

        海 と 夜 と 宙 と。

        2016.06.07 Tuesday

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          みなさん、最近プラネタリウムに行かれたことはありますか?
          私はざっと20年ぶりくらい?に行ってみました。

          池袋サンシャインにある、コニカミノルタプラネタリウム・満天へ。
          というのも、サカナクションが音楽監修をしている?コラボしている?プログラムが上映されている
          と聞いてずっと気になってたんですよね!
          『サカナクション グッドナイト・プラネタリウム』


          ©Konica Minolta Planetarium Co., Ltd.

          すごい!進化してましたね〜
          ふかふかリクライニングで快適!そして本当に真っ暗な中に星が浮かぶ感じが鮮やかでした。

          そしてそして何よりも、プラネタリウムって映像作品なんだということ。
          サカナクションの音楽と世界観がプラネタリウムというかたちで表現された、作品だということを実感しました。

          かつて観たプラネタリウムは、それこそ夏休みの宿題とかで見に行ったもので、
          季節の星座を順番に紹介するというような感じだったと思いますが、
          さすが、20年の月日が流れているだけありますね(笑)

          音楽との一体感が心地良く、吸い込まれるような映像美に、癒しと解放感を感じます。
          そんな新感覚プラネタリウムはとても新鮮でしたね。
          サカナクションの音楽と東京の夜を感じる、素敵な作品でした!

          6月に入って東京の空はすっかり梅雨模様ですが、
          そんな季節にもプラネタリウムなら、いつでも満天の星空を楽しめますね。
          『サカナクション グッドナイト・プラネタリウム』は今年の9月まで上映されているそうなので、
          サカナクションファンの方は勿論、そうでない方にも是非オススメですよ。


          それではまた!


          sumiiro

          アートフェア東京2016 〜続編〜

          2016.05.14 Saturday

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            こんにちは。sumiiro です。
            今日は前回の予告通り、『アートフェア東京』で出会った作品を勝手にご紹介させていただきます。

            まずは、こちら!




            中里勇太 『おとなし』
            ( FUMA Contemporary Tokyo - BUNKYO ART - HPより )

            中里勇太さんの作品です。
            動物を主題とした木彫り作品を制作されている作家さんで、
            「太宰治や宮沢賢治アイロニックな物語に着想を得て、
            動物の一瞬のポーズや表情を通し、人間の本質を描き出し」ているそうです。(上記HP記事より抜粋)

            ブースには4点出品されていました。どれも本当に素敵でした。
            静かな、独特の存在感があって。写真からでも、静謐な空気感が漂っていますよね。
            これ、木彫りなんですね〜
            言われて見ればそうなんですが、なんだか不思議とそんな感じがしないと言いますか。
            木彫りと聞いてイメージするものより一層、丁寧で精緻な彫が、端正な佇まいを醸し出しているのでしょうか。
            それでいて、あたたかみがあると言いますか、親しみ・近しさを感じるのです。
            これが物語がある、ということなのかもしれません。

            残念ながら写真は無いのですが、実は一番最初に目に入ったのは、
            こちらではなく『湖上の悪意』という作品のたぬきでした。
            こんもりとした体躯のたぬき、思わず顔を覗き込みたくなるような独特の存在感でそこにいました。
            これがまた...何故だか好きでしたね〜しばらくまじまじと見入ってしまいました。


            それにしても、アートを言葉で説明するのも野暮な話ですよね、
            何はともあれ、是非皆さんも実物をご覧になってみてはいかがでしょうか。
            私もまた機会があれば、もっとたくさん、中里さんの作品を見てみたいです!
            楽しみにしています。


            それではまた!


            sumiiro

             

            アートフェア東京2016

            2016.05.12 Thursday

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              こんにちは。sumiiro です。
              今日はアートなお話です。



              5月12日(木)〜14日(土)まで、東京国際フォーラムにて開催されている
              『アートフェア東京』に行ってきました!

              『アートフェア東京』は、今年で11回目を迎える日本最大級のアートの見本市です。
              国内外から150を超えるギャラリーが出展。
              古美術、工芸から近代美術、現代アートまで幅広いジャンルの作品が一堂に会する一大アートイベント。



              なんて、実は私も今年はじめて知りました。
              こんなイベントがあったんですね〜
              本当に幅広かったです。
              そして全部見て回ったあとは、脳内は若干カオスです(笑)

              そりゃそうですよね、150を超えるギャラリーをハシゴしたようなものなのですから。
              それぞれのギャラリーにカラーがあり、
              さらにそれぞれの作家さんたちに個性があり、作品ひとつひとつのから発される「何か」があるわけで。
              会場のそこかしこからそういったものが発されていて、それが会場に濃密な空気をもたらしています。
              一気に見ようとするとちょっと酔いそうなくらいです。
              いい具合にカフェスペースもありましたので、休憩しながらリフレッシュしながら、見るのもオススメですよ。
              CAFEの案内にここで「英気を養ってください」とあるのを後で発見して、
              言いえて妙といった感じでちょっと面白かったですね。


              最近、思えば「デザイン」されたものばかりを見ていたのだな、ということに今更ながら気づきました。
              心地良く、洗練されたモノたち。それを目指すのがデザイナーであるわけで。
              こうした「アート」はそれとは違う、きれいなだけではない、きれいとも限らない、むき出しの何か。訴えかける力。
              発信する波動が違う感じですね。
              そもそもデザインは何かを発する、訴えかけるものではなく、用いてもらうためのもの。ひとを利するもの。
              似ているようで、違う世界。

              なんて、とりとめのない感じになってきましたが、
              今日こうしてアートの波にもまれて帰ってきたら、改めてこんなことに思い至りました。
              なんとなく何かをつくる人になりたい、と思っていたこどもの頃には同じようなものに思えていましたが、
              突き詰めるとこんなに開いてくるものなのだと、不思議に感慨深くなったところです。


              自問自答に終わる感じで恐縮ですが、今日はこんなところで。
              『アートフェア』は14日17時まで開催されていますので、
              興味のある方は是非、この多様なオーラ混在する、静かなカオスに飛び込んでみてはいかがでしょうか?

              次回はせっかくなので、
              今回のアートフェアで私が気になったアーティストについて勝手にご紹介してみたいと思います。


              それではまた!



              sumiiro


               

              藤色、縹色。日本の色。

              2016.04.27 Wednesday

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                藤の花の季節ですね。
                近所の公園に藤棚がありまして、いつも通りすがりに遠目にながめていたのですが、
                少し前から満開状態になっていて、気になっていたんですよね。
                今日は思いきって接近してみました!

                いいですね〜
                藤は独特の風情があって、気品があって、きれいですよね。
                どことなく大人な雰囲気というか、「優美」という言葉がぴったりです。
                子供の頃はなんだかブドウみたいな花(でも食べられない)というイメージでしたが、、、全然違うよ!と今なら言ってやりたいですね(笑)


                 

                こちらもまた、近所の道端にて。
                名前は知らないのですが、この露草のような青い色がさわやかに美しく、目をひかれます。
                一面、というか一画にこの花が咲いている様子は、本当になんだか爽やかな気持ちにさせてくれます。

                ふと、この色をなんといえばいいのだろうと、久しぶりに『日本の色辞典』を開いてみました。
                この本を見ると、いつも色の多様さを思うともに、日本語の幅広さ・微妙な色彩感覚を思います。
                色の名前、その名づけ方だけで詩的なものを感じさせるものもありますね。


                ふじ色とはなだ色。
                ともに淡く青く、澄んだ色にさわやかな空気を感じつつ、
                また季節が一歩すすんでいることに気付かされる今日この頃です。


                それではまた!



                sumiiro