『丁寧を武器にする』 小山進

2015.09.04 Friday

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    es koyama をはじめて知ったのは、友人の結婚式の引き出物でいただいたバウムクーヘンでした。
    バウムクーヘンと言えば、引き出物の定番中の定番で、私も勿論大好きなお菓子の一つでしたが、
    es koyama のバウムクーヘンを食べたら、本当においしくて一瞬にして自分史上No.1に躍り出たくらいです。

    その、es koyama の小山進さんの著書『丁寧を武器にする』。
    本屋さんにふらりと立ち寄ったときに、なんとなく手に取りました。
    出版されてから数年経っているようですが、いま出会えて本当に良かったと思います。



    「一点の妥協もなく」常に目の前のことに全力で取り組むこと、
    それを継続することの大変さと重要さ、それが生み出す力。
    仕事への誇りと愛情がひしひしと伝わってきました。
    徹底的にやる!
    そしてそこに、何のために、誰のために、という信念があるからこそ、伝わる。
    本当にそれを実践している人の言葉だからこそ、刺さります。

    残念ながら私は関東在住なので、兵庫県三田市はなかなか遠いですけど、
    是非いつか行ってみたい、この人のお店を見てみたい。そう思わずにはいられません。


    ...と言いながら、そんなの待てない!?花より団子な方にはこちら!
    ↓お取り寄せ出来る商品もありますので、スイーツ好きの方には是非おすすめですよ。
    http://www.es-koyama.com




     

    『森 正洋の言葉。デザインの言葉。』

    2015.07.31 Friday

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      美術出版社

      「毎日使うものであるからこそ、シンプルで温かみのあることが必要です」
      「”使いやすく、親しみが持てて、きれい” ーそれが暮らしの道具の原点だと思う」
      「ふだん何気なく使っていて、ふと何かのときにパッと見てみたら”案外これ、いいんじゃないかなあ”
      というようなものが僕は最高にいいものだと思います」


      私もそんなものがつくりたい。そう思うことばがいっぱいです。
      みなさん、森 正洋さんをご存じですか?
      もしその名を知らなくても、この表紙のG型しょうゆさしに見覚えのある方は多いのではないでしょうか?
      あるいは白山陶器、といった方がなじみがあるでしょうか?
      実際、私の実家にもこのG型しょうゆさしがありました。また無印良品から出ている、白山陶器の白い器シリーズも
      親子して愛用させてもらっています。
      森さんのデザインは「明快でやさしいフォルム」「磨きぬかれてシンプル」「あたたかくて品がある」
      などと称されます。
      日々使うもの・使ってもらえるものをデザインするうえで、究極の目標であり賛辞ではないでしょうか。
      冒頭の森さんの言葉にもそれが表れていると思います。

      私も、日々身近に、身に着けてもらえるもの・ながくともにあるものをつくり・届ける
      ことを目指してジュエリーつくりをしています。
      何気なく、ふとしたときに「ああ、やっぱりこれ、いいなあ」なんて思ってもらえたら
      これほど嬉しいことはないですよね。
      本当に「いいもの」とは、
      人になじみ、心地良く、長くともにあって人の心を喜ばせるもの。
      気持ちを明るく、あるいは強くさせてくれるもの。
      そんなものづくりを、私も目指していきたいと思います。



      sumiiro

       

      『夜市』 恒川光太郎

      2015.07.23 Thursday

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        すっかり夏ですね!
        とてつもなく暑い日が続いてましたけど、みなさまいかがお過ごしですか?

        夏といえば、祭り。祭りといえば夜市。夜市といえば!この本です。


        『夜市』恒川光太郎

        ホラー映画、ホラー小説...ホラーと名のつくものを特に好むわけではないのですが、
        この本はそんなジャンルを超えて読みたくなる本だと思います。
        最初に読んだのはいつだったか忘れてしまいましたが、なんとなく新しいジャンルの本を読んでみようと思った
        ときに、手に取ったのだった気がします。多分当時は歴史ものに行くか、ホラーに行くかの二択だったような...
        そんなわけで運よく読んだのがこの本だったのですが、
        ホラーって...こういうのも(を)ホラーっていうんだ!と思った記憶があります。
        ホラーというと、ゾンビだとか得体のしれない怪奇なもの・事がじゃんじゃん出てきたり、
        とりあえず流血!?スプラッタ的なものだったりをイメージしがちでしたが、そのイメージを覆すものでした。
        今思うと↑これは映画&テレビ的発想だったもかもしれません。
        言うなればこれが、はじめてのホラー小説、ということだったのだと思います。

        ホラー=恐怖、とは大きく二つに分けられると思います。
        死とか命を落とす・奪われることへの恐怖、そしてもう一つは人間そのもの・人間の内面への恐れ。
        ゾンビや幽霊、怨霊、殺人○○...などなど映像的にも怖いヤツ、これは死と死にまつわるものを連想させるもので、
        いわば彼岸のこと。
        一方人間の内面の闇、というと大げさですが、普段忘れているけど、実は誰もが持っている負・暗の感情を
        目の前に突き付けられるような。誰もがなり得るような、ひやりとする、そんな此岸の恐怖。

        『夜市』はまさに後者。
        誰でも一瞬魔がさす、というか闇の方へ振れてしまうことはあるでしょう。
        でも心底そう思っていたわけではないのに、してしまったことへの罪悪感・喪失感。
        そして人は忘れる、という不安。覚えていないだけで誰かに何かをしてしまっているかもしれないという恐怖。
        そんなホラーが描かれていると同時に、それに直面した人間の葛藤と出した答えに、悲しさと救いのようなものを感じます。
        救いという言葉が正しいかわからないのですが、小説の中には、「救いのないラスト」というものがあると思いますが、
        そうではないんです。
        苦悶と葛藤の末、解放に向かう。成仏でもしてしましそうなくらいの境地に至ります。
        でもやっぱりかなしい、というのが読後の印象かもしれません。

        そんなしんみり、ひやりとしたい夜には、おすすめの本です。
        久々に読み返したところで、みなさまにもご紹介でした。

        それではまた!

         

        『光圀伝』 冲方丁

        2015.06.22 Monday

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          冲方丁『光圀伝』 角川書店

          水戸光圀、といえばたいていの人はテレビ番組『水戸黄門』を思い浮かべ、
          助さん角さんを両脇に従えた、あの登場シーンを思い出すのではないでしょうか?
          私自身、そうでありながら実のところ『水戸黄門』自体は、一度も通しで観たことはなく、
          あの登場シーンのみが何故か刷り込まれているといった感じでした。
          そんなひとにとって、この冲方丁さんの『光圀伝』は結構な衝撃だと思います。
          あの好好爺なイメージを覆す、熱い血潮を感じさせる男の人生が描かれているのです。
          こんなにも激しく、強い信念をもって生きたひとだったのだろうかと、胸を打たれます。
          気が付けば実は、光圀が何をした人だったのか意外と知られていないですよね。
          『光圀伝』に描かれる光圀は気高く、そして血が通ったまさに名君に違いありません。
          こんな風に深く世のことを考え、また自分自身を省みるひとがいたのかと。
          生まれながらに人の上に立つ者として育つ、ということはどういうことなのだろうかと想像してみたり。
          それが結果的にプラスに働くかどうかは、やはり本人がどれほど人を治めるということ、
          そして自分自身について葛藤してきたかという道のり次第なのだろうと思わされます。
          この本を読むと、この生を無駄にしてはならない。しっかり命を燃やし尽くして生きなければ。
          そんな強い気持ちが湧いてきます。そして自分に挑戦するということ、常に自らに問う姿勢の
          大切さを強く感じるのです。

          自分はどうだろう?
          何かに迷うとき、是非読んでみることをおすすめします。

          はじめての『婦人画報』

          2015.06.16 Tuesday

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            婦人画報、これまで全くご縁が無かった老舗感あふれる高級女性誌。
            普段なら手に取ることのない雑誌ですが、今月号、インパクトありますよね。



            冴えたブルーの表紙にこけし!!そして「日本の手仕事」という文字に思わず手がのびました。
            自分も、ものづくりに携わる身として手仕事関連の記事には興味津々です。
            開いてみると美しいビジュアルで様々な日本のものづくりが紹介されています。
            これは買いだ!と思って値段をちらり...1.300円也〜わお!一瞬その高額設定にひるむ。
            でも、これだけきれいな写真&情報盛りだくさんで、こだわって作ったらそうなりますよね。
            やっぱり買いに決定!

            調べてみると婦人画報のターゲット層は40〜60代。私よりちょっと年上ですね。
            上質、本物を知る、求める、大人の風格が漂います。
            これまで接点のなかったこの雑誌の世界にリンクしたことに、何だか感慨深いものがありました。
            私も大人になったような、そして本当に良いものは世代を超えるというような。

            中の記事についてはまた次回!


             
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